そのインド人は・・
通りすがりに出逢った
そのインド人男性は、私たちに唐突に
言った。
「おまえたちは、どこへ行こうとしているのだ?
山へ行って、偉い人に出会っても何も得るものは
ないぞ」
私たちは、その言葉に、一瞬何を言わんとしているのか
すぐに理解できず、ぽかんとしてしまった。
「は・・・?あなたはどなたですか?」
ようやく質問をした。
「私は、すぐそこの森の向こうで、瞑想を教えている。
君たちは、山へ行って、偉い人に出会っても
何も得られない。君たちは、次のステップへ行こうと
しているのに、その方法を知らないだけだ。
そのことを、私が教えることができる」
見知らぬインド人男性は、そう断言した。
偉い人・・?ダライラマのことが分かるのだろうか?
次のステップ・・?何のこと?
方法を知らないって、どういうこと・・・?
興味が涌いてきた。
私たちは、彼が何を言おうとしているのかを
知るために、ようやく腰を落ち着けて
彼の話を聞こうと思い、道端にあるチャイ屋に
入った。
彼は、州立大学を卒業後、さらに大学院で法律を
学び、デリーの裁判所で日々
働いていたという。
当時は、まったく普通の若者だったそうだ。
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